お問い合わせいただく内容の中に「落ち着きがなくて、日本舞踊で集中力がつきますか?」や「なかなか努力をするとか継続するという事が苦手なのですがどうにかなりますか?」「人前で発表できるくらいの自信をつけさせたいのですが?」というようなお問い合わせ、ご相談をいただく事があります。そこで、私たちの教室での取り組みなどについてお話をしていきたいと思います。
日本舞踊には「集中力」「継続力」「自信がつく」という要素がたくさんあると思います。なぜその様に言い切れるのかと申しますと、音を聞きながら、覚えた動きを全身を動かし表現をする。そこに心の描写が加わるなど、想像以上にたくさんの事が同時進行で行われています。脳も耳も全身も、視聴覚のみならず触覚までもがフル回転です!これを可能にするのが「集中力」それを可能にするためにはたくさんの努力を「継続する力」が必要不可欠になってくるのです。それらの経験を積み重ねるわけですから、日本舞踊という習い事を継続することは自然とそれらの力が養われていくと私どもは考えております。
では、どの様な取り組みをしているかというお話に入りましょう。
「集中力」
私どもの教室では、集中力を発揮する、または心のスイッチを切り替えるための練習として、お稽古のご挨拶の前に集中するための時間を設けます。どの様な事をするかというと、呼吸法を使い、姿勢を整え、呼吸を整え、心を整えるという取り組みをしております。この取り組みを始める前は、どうしても気持ちが落ち着かず、お稽古に集中できないお子様もいらっしゃいましたが、この取り組みを始めてからは、明らかにお子様方の表情、吸収速度に変化を感じるようになりました。
「努力と継続する力」
お子様方に限らず、大人の方も、何かを始めるとき、継続するときには、目標が必要になってきます。従来の日本舞踊の目標と言えば、発表会や名取試験などがこれにあたることが多いかと思います。しかし、当教室では発表会の他、独自のカリキュラムを作成し、お子様の技術に合わせながら数ヶ月に一度、テストを受けていただきます。テストといっても難しい内容というわけではなく、これから日本舞踊を学んでいくのに必要な技術、技法を組み込んだ課題曲に挑戦していただいています。スイミングスクールなどにある資格級のようなイメージをしていただけますと想像しやすいかと思います。これにより、発表会以外の目標が出来る事、個々の改善点を確認にする事で、お子様がどのような努力をすればいいのかを明確にし、一緒に改善するための方法に挑戦していきます。
「自信と誇り」
自信がつくのに一番早いのが、発表会に挑戦する。と言うことは皆様もご想像されるかと思いますが、当教室では時に、先生体験をしていただくと言うことをしております。これは、お子様が覚えたことを私たちにお稽古というカタチで教えていただくという内容です。自分自身がインプットしてきたことを、お友達や私たちにアウトプットすることで、理解が深まるとともに、発表会以外にも先生に挑戦することで、自分に自信が持てるきっかけになると考えております。
集中力を高めるトレーニングから、レベルに合わせたテストへ挑戦するための努力と継続、先生体験などを通し、小さな成功を重ねることで、お子様方が「自信」をもち、それらの経験からなる「自信と誇り」を身につけられるよう、当教室では一緒に取り組んでおります。