東日本大震災で亡くなられたたくさんの方々のご冥福を心よりお祈りいたすとともに、
ご遺族はじめ被災されましたたくさんの方々に心よりお見舞いを申し上げます。
いつもよんでいただきありがとうございます。花柳純郎でございます。
あの恐ろしい大震災から4年の月日が経ちました。私自身も被災し、正直なところ、もう4年なのか、
まだ4年なのか言葉に言い表せない感情と共にこの日を迎えました。
あの時ほど、自分の非力さを実感した事はありませんでした。
あの状況の中、地域の方と協力し、支えあい、励ましあい様々な活動をしていく中で感じたこと、
それは地域の方との普段からのコミュニケーションの大切さです。
当時よく使われた「絆」という言葉のように、地域の人々が支えあい、力を合わせ、
困難な状況にも立ち向かう中、現代の核家族化、高齢化のあおりをうけ、一人で苦しみ、
大変なご苦労をされた方がいらっしゃたのも事実だとおもいます。
あれから私が力を入れている事。それはお稽古場を地域のコミュニティとして活用する事です。
地域の人々が世代を超えて集まり、子供たちは、人生の先輩からたくさんの事を学び、成長し、
年長者を敬い、年長者は子供達との触れ合いの中で、笑顔が増え、活力が増す。
これまで近所にいながら、なかなか話す機会がなかった人たちが、他愛もない話をしながらも、
それぞれを気にかけ、支えあう。お稽古場をそんなふうに活用が出来たらと活動を続けてきました。
そんな中、ひとつの変化が表れ始めました。
これまで、同じ空間にいながらも挨拶や、すこしの会話だけだった子供たちが、
けん玉や、お手玉、昔の言葉遊びを通し、笑顔で触れ合うようになってきました。
時には厳しく、時には一緒になって大笑いをし、
何かをするときには協力し合い、支えあう
地域に伝わる伝説やしきたりなどを次世代へ繋ぎ、
家族だけでする子育てではなく、地域でする子育てへと。
人は一人では生きてゆけません。
だからこそ互いが助け合い支えあう地域づくりのために。
私たちが日本舞踊を通して出来る事。
日本舞踊を通し、人々が笑顔になれるコミュニティを作ること。
少しでも私たちの活動が地域の方々の心の復興に、心の活力に繋がっていくことを信じ、
これからも精一杯活動を続けていこうと思っております。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
花柳純郎。
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